◎講師から直接技術指導を受ける事ができる

皆さんご存知かと思いますが、「ネイリストの国家資格」と言うものはどこにも存在しません。
国家資格がないため「私はネイリストです」と宣言すれば、誰でもいつでもネイルサロンで働いたり自宅開業してもOK。
法的なペナルティーを受ける事は一切ないんです。

でも、まともな施術が出来ないのに「ネイリストです」と言って通用するほど世間は甘くありません。
基礎的な技術すら分からない人が他人にネイルを施すと、「1週間もしない間にネイルが剥がれた」「自爪が傷ついた」などの苦情がきてしまう可能性も。
まずは基本的な技術習得が大切です。

ネイルスクールでは、経験豊富な講師が生徒の指さばきをきちんとチェックして「もっと素早くジェル筆を動かして」「そこはもっとジェルを足して」と具体的に指導していきます。
生徒の側もプロの技術を直にチェック出来るので、「ニッパーはこう使えばいいんだ」「エメリーボードを使う角度はこんな感じなんだ」と直感的に理解出来ます。

いくら本を読んでも基本的な施術が身に付かないのは、やっぱり自己流だから。
講師から正しい道具の使い方、施術方法を教えてもらえば疑問が1分で解決するなんてザラです。
プロへの近道はレベルの高いプロから直接学ぶ事なんですね。

◎同じ目的や悩みを共有できる友人ができる

ネイルスクールには、プロのネイリストになりたい方や、ネイル技術をもっと上達させたいと思う方が集まってきます。
年齢に多少の幅はあっても、同じ目的をもった仲間が集まるのは素晴らしい事。
目的意識もハッキリしてきますし、悩みを共有したり相談しあったりと励まし合いながら勉強出来るのが最大の魅力です。

「こんな基本的な事が出来ないなんて、きっと私だけだろうな」と一人で悩んでしまうと孤立感で挫折しそうになりますが、「私も、甘皮の処理が苦手で…」「ジェル筆でのぼかしが上手くいかない」など、同じ悩みを持つ生徒がいれば、「私だけが悩んでいるんじゃないんだ」と思えますよね。
技術習得での一番の敵は「孤立感」。
誰にも相談出来ない、信頼できる師匠がいないと心が折れやすくなります。

同じ志を持つ仲間と励まし合いながら学べるネイルスクールは、技術習得においてとても有利な場所と言えますよ。
悩みが相談出来る仲間とは、卒業後もずっとお付き合いが続く例も。
良い仲間づくりの場としてスクールを利用するのも一つの方法です。

◎検定資格の対策が学べる

ネイルスクールでネイル技術を習得したなら、信頼出来る第三者機関から「この方はネイル技術をきちんと習得しています」と言う証明が欲しくなるのは当然。
ネイルスクールの卒業証明書だけではなく、JNA(NPO法人・日本ネイリスト協会)のジェルネイル技能検定試験や、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)主催のネイリスト技能検定試験など各種試験を受験し、合格証書を得ておくのがおすすめです。

これら資格を取得していると、ネイルサロンへの就職・自宅開業がスムーズに。
とくにネイルサロン就職では資格を持っていると入職しやすくなります。
ただ検定試験は実地と筆記があり、どちらも試験対策が必須です。
スクールの場合はどんな問題が出るのかある程度分かっているので、試験内容を熟知した講師による指導・模擬試験を受けるだけでも大きな違いになります。

スクールの中には合格するまで指導可能な学校もあるので、検定試験に絶対合格したい方は検定資格対策強化型のスクールを選びましょう。

◎注意したいのは通うスクールによって差があること

ネイルスクールと言っても、スクールの所在地・講師のレベル・授業の内容・インターン制度の有無・授業料・授業形態などに差があります。
設備も各スクールごとに違いがありますし、生徒の数なども大手と中小のスクールではやはり異なります。

ネイルスクールに通って技術の習得を目指となると数十万円もの費用が掛かってきますので、いくつかネイルスクールの候補を上げて見学し、比較検討してみてください。