強みを増やそう!ネイリストとして取得しておきたい資格
◎資格は正しいネイル技術を所持している事の証明
ネイリストになるためには国家資格はありませんが、その代わり民間資格が複数存在しています。
特に有名で多くのネイリストから信頼されているのが、「JNA主催のジェルネイル技能検定試験」や、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)主催の「ネイリスト技能検定試験」でしょう。
多くのネイルサロンで「ネイル検定2級以上でないと採用不可」「ジェルネイル検定中級以上の方希望」など、求人欄にこんな条件が入っています。
ジェルネイル技能検定試験や、ネイリスト技能検定試験に合格すれば「正しいネイル技術」を持っていると客観的に評価されますので、サロン側から見ればネイリストの教育に掛かる時間や経費を抑えられるんです。
ネイルサロンは即戦力になる人材を求めていますので、ネイル関連の資格を取得しておけばネイルサロンへの就職・転職もかなり有利になります。
入職後も資格があれば基本給アップや資格手当が加算される可能性もありますし、お店での接客も早めに任せてもらえるかもしれません。
将来プロのネイリストとして活躍したいなら、ネイル関連の資格は出来るだけ取得しておくのが重要です。
ではどんな資格があれば採用に有利になるのでしょうか?
◎『JNECネイリスト技能検定』2級以上
ネイルサロンへの入職の条件として多くのサロンが「ネイリスト技能検定2級以上のレベル」を要求しています。
これはネイリストとしては中級レベルの技能がある証拠となっており、実技でチェックされるチップラップやカラーリング、ネイルアートはネイルサロンでもお客様が多く希望される施術です。
サロンで仕事をするのにネイルケアとカラーリングしか出来ないようではやはりお話にならないので、多くのサロンで「ネイリスト検定2級以上」の人材を希望するのも理解出来ますね。
この試験は実技だけではなく筆記試験も同時に行われますので、実技と筆記、両方が基準ラインに達していなければなりません。
試験日から逆算して合格ラインに乗れるように、計画的な学習が必要になります。
ネイルスクールでは試験対策のために模擬試験や補習などで十分なカリキュラムを組んでおり、高い合格率を誇っています。
将来ネイルサロンでの勤務や独立開業を狙っているなら、最低限取得しておきたい資格になります。
◎『JNAジェルネイル技能検定』中級以上
ジェルネイル技能検定中級以上も、多くのネイルサロンで採用条件として挙げられています。
現在ジェルネイルはとても人気があり、多くのサロンでメニューに取り入れてますし、しっかりした技術を持つネイリストは歓迎されるので是非取得したい資格になります。
中級の場合、実技では基本的なジェルカラーリングだけではなく、ジェル・グラデーションやジェルイクステンション、ジェルフレンチカラーリングなどサロンワークで要求されるレベルの技術が試されます。
こちらのネイリスト検定2級同様に実技と筆記試験があり、両方パスしないと合格とはなりません。
実技試験受験では、ハンドモデルを誰かに依頼しなければならないのですが、スクールの場合は受講生同士で都合をつけあったりスクール側でハンドモデルを用意してくれたりと、合格に向けて様々なフォローを行います。
ネイルスクールの生徒が試験に合格しやすいのは、スクール側が細かい所まで配慮しているからなんです。
◎開業するなら絶対取得したい『ネイルサロン衛生管理士』
ネイリストの仕事は顧客への施術やハンドマッサージだけではなく、勤務するサロンの衛生状態をきちんと維持管理するのも重要です。
顧客の体の一部に対して使用するニッパーやプッシャー、ファイル類が不衛生では気持ちよく施術を受けてもらえませんし後々トラブルになる可能性もあります。
そこでネイルサロンに1人はネイルサロン衛生管理士を置くように決められていますし、自宅サロンを開業したいならこの資格は必須です。
資格取得のためにはJNA認定校で1日だけの講習会に参加し、当日行われる試験に合格しなければなりません。
ただテキストの重要な部分は講師がきちんと説明してくれますし、試験に出る範囲も事前に示唆してくれます。
不合格者を量産するための講習会ではないため、難易度はそれ程高くありません。
ネイルサロンに就職したい方はもちろん、将来独立開業を目指している方も是非取得しておきたい資格です。
◎デザインの幅が広がる『カラーコーディネーター』
ネイリストとして必須の資格ではありませんが、カラーコーディネーターの勉強をしていると色彩に関する知識が深まり、顧客の満足度がアップする施術が可能になります。
もし顧客が特定の色を指定せずにカラーリングをお願いされた場合、顧客の肌色や髪の色から似あう色を提案したり、補色を使ってビビッドなカラーリングを提案する事もできます。
補色とは24色相と呼ばれる丸い色相環の事で、赤の反対側には緑が、黄色の反対側には紫が来ます。
この色相環が頭に入っていると類似色で綺麗にまとめる事もできますよね。
ネイリストとしてデザインの幅を広げたいなら、勉強しておいて損はありませんよ。