普通のネイル講師と何が違う?JNA認定講師とは
◎トップネイリストでも一握りしか合格できないプロフェッショナル
ネイルサロンや自宅サロンなどでプロネイリストとして活躍している方々は日本に多数いらっしゃいますが、その中でも特にJNA(NPO法人日本ネイリスト協会)に認定された講師は「JNA認定講師」と呼ばれて区別されています。
「だから何なの?」と思う方は、JNA認定講師になるためにはお金さえ払えばいい、形通りの試験を受ければ良い、誰でもなれるなどと勘違いされているかもしれませんね。
JNAが認定するだけの実力や実績を備えていなければなりませんので、資格試験のその前の段階から厳しい要件をクリアしなければならないのが実状です。
JNECネイリスト技能検定試験1級やJNAジェルネイル技能検定試験上級・JNAネイルサロン衛生管理士に合格しているのはもちろん、JNA認定校を卒業している事、プロネイリストとして実務経験がある事など受験資格だけでも全11項目あります。
それらをクリアして、初めてJNA認定講師資格試験が受験出来るのです。
JNA認定講師になろうと思えば、まずネイルスクールに通う段階から計画的に進めていかなければならないんですね。
JNA認定講師資格試験の合格率は約30%前後。
難易度は非常に高いためJNA認定講師自体、限られたトップネイリストだけに与えられる称号と考えて良いでしょう。
◎ネイル講師になる為の必須資格ではない
ネイルスクールの講師として活躍されている方が全員JNA認定講師か、と言われば必ずしもそうではありません。
ネイルスクールの講師になるために、JNAに認定されているかどうかは必須事項ではないのです。
ネイルサロンで長い間勤務した実績がある、コンクールで優勝経験があるなど、他のネイリストと比べて優れていると認められればネイルスクールの講師として活躍出来る可能性はあります。
ただし現在ネイルスクールでは、講師募集時に「JNA認定講師である事」と言う条件を付けるケースが多いようです。
JNA認定講師はネイル講師になる為の必須資格ではありませんが、取得していれば講師への道が開ける、講師就任がスムーズに進むのは間違いありません。
将来本気でネイル講師の道を目指すなら、JNA認定講師に合格するのはかなり確実な道筋になります。
◎認定講師の資格があると給料面で有利に
JNA認定講師になると就職時に有利になりますが、他にも有利になる点がいくつかあります。
その中でも特に注目したいのが給与面。
ネイル講師は、拘束時間がサロン勤務よりも比較的短い上に給与が高い傾向にあります。
特に認定講師になれば時給3,000~5,000円も夢ではありません。
月収も手取りで30万円を超えるケースもあります。
ネイルサロンで働いても、毎月もらえる月収は限られてきますので、ネイル講師の仕事は魅力がありますね。
またJNA認定講師がネイルサロンで働くケースもありますが、この場合基本給アップ、資格手当加算で給与額が上がるのは当然。
サロンの店長や管理者として、後進の育成にあたるポジションにも付ける可能性大です。
他にも転職時に有利になるのは大きなメリット。
認定講師の資格を持っていれば何かと有利なのは間違いありません。
◎認定講師の資格のデメリット
JNA認定講師のメリットを上げてきましたが、デメリットはあるのでしょうか?
JNA認定講師はJNA主催のイベントで試験管を務めたり、イベントの準備や運営のために呼び出される事があります。
もし自宅サロンやネイルサロンで働いている場合、イベント期間はお店をお休みしなければなりません。
講師業やネイリスト業を最優先したい方にとって、JNAのイベント参加は苦痛になるかもしれません。
ただJNA認定講師になる前に「JNAの発展のために努力ができる事」と言う要件に納得しているわけですから、参加拒否は許されないのです。