開業前に知っておきたい!自宅サロンのデメリット
◎部屋は常に掃除・整理整頓が基本
自宅サロンだからと言って、部屋の中が散らかり放題で異臭がするようでは、固定客はまず掴めません。
衛生管理に無頓着なネイリストは「だらしない・いい加減」なイメージがついてしまい、信頼されないのです。
自宅だからこそ部屋は常に整理整頓・清掃を徹底したいですし、部屋だけではなく、トイレや廊下などお客様が移動するスペースの掃除も徹底しておきたいですね。
自宅サロンは生活感を感じさせてしまうと顧客が幻滅してしまいます。
やって来る顧客はネイルサロンのように「非日常」的な感覚が味わえるサービスを期待していますので、自宅サロンを成功させたいならまずは掃除からスタート。
また自宅サロンを経営するなら「ネイルサロン衛生管理士」の資格が必要になります。
以前からサロンの衛生面の管理不足により、グリーンネイルなど爪の病気が発生している事が問題視されていました。
厚生労働省からも「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針」が発表されています。
この指針に沿って衛生管理を徹底するためにも、正しい知識と管理方法を身につけている証であるネイルサロン衛生管理士は取得すべきです。
顧客に安心して施術を受けてもらうためには、まず衛生管理を徹底する事。
部屋が散らかり放題でも気にならないネイリストは、衛生管理も甘いと思われて当然です。
◎備品はすべて自分で揃える
自宅サロンの場合、サロン運営に必要な備品(椅子や机、ネイル用品など)は全てネイリスト自身で揃えなければなりません。
自宅サロンの場合、ネイリストは「個人事業主」となり自宅は就業場所となります。
つまり「全部自分の力で運営しなければならない」と言う事です。
備品を自分で揃えるのはもちろん、部屋の掃除や衛生面の管理、インテリアの配置、お店の宣伝まで全部自分の力で行うのが基本。
その分自由度は高いのですが、ハードルが高いのも事実です。
ネイルスクールでは卒業後に独立開業を目指す方向けに運営ノウハウを伝授したり、HP作成や名刺作成のお手伝い、ネイル用品を割引価格で卒業後も購入できるなど特典を用意している所もあります。
フォロー体制があるなら上手に活用してくださいね。
◎プライベートとの区切りが曖昧になる
自宅サロンは自宅が就業場所。
自宅にいると言う事は常に職場にいると言う事。
そうなるとプライベートと仕事の区別が曖昧になり、ついついリビングでテレビを見てしまったり、子供と施術用の部屋で遊んでしまったりと「仕事をしているのか家事をしているのか」分からなくなってしまいます。
またせっかくサロンでサービスを提供しているのに、お子さんの声がうるさくて施術に集中出来ない、ご飯の炊ける匂いが部屋に漂ってくるなどするとサロンの雰囲気もぶち壊しですよね。
「私はサロンを経営しているのだから、生活感は絶対に出さない」と決めたら、施術中はお子さんを保育所に預ける、またはご家族に面倒をみてもらうなどして生活感を出さない努力は必要です。
◎遅刻は当たり前!自宅サロンは約束が軽視されがち
自宅サロンの場合、顧客が平気で遅刻したり予約をキャンセルしやすいと言われています。
経営者が個人であったり、もともと知人など親しみのある人物の場合「これくらいいいだろう」とドタキャンしやすくなるのはある程度仕方がないのかもしれません。
けれどキャンセルや遅刻のたびに「大丈夫ですよ」と笑顔で対応していると「ああ、遅刻しても全然OKなんだ」と思われてしまいますし、行動がエスカレートする可能性も。
中にはドタキャンを繰り返す常習者もいますので、他の顧客の迷惑になる時は下記ような対策を取っておかなければなりません。
「〇〇様のご予約は控えさせて頂きます。施術をご希望の場合、直接電話でお問合せください」
また予約票を作成して手渡す、時間前に確認の電話やメールをするなどして、ドタキャンや予約忘れの防止対策が必要になります。
◎口コミが命!集客が大変
自宅サロンで一番大変なのは集客です。
特に開業当初はネイルサロンの存在を誰も知らないわけですから、お店の広告には力を入れましょう。
手作りのチラシを作成してご近所のポストに入れる方もいますし、HPを作成してネットで集客される方もいます。
意外にも馬鹿にならないのがSNSの力でしょう。
FacebookやTwitterでお店の宣伝をすると、お友達がシェアしてくれたりリツイートで拡散してくれるなどして多くの方にお店が認知される事もあります。
ブログも効果的ですが、ただの日記にせずお店のPRやネイルの知識、技術面で役立つブログだと「このサロンは信頼出来そう」と集客アップに貢献してくれますよ。