「ハローワーク職業訓練のネイル講座」を受講する
◎無職でネイルを勉強してみたい人は利用する価値あり
画像参照元:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000181329.html
ハローワークと言えば、転職先や就職先の斡旋をしてくれる公的機関と思いがちですが、実は職業訓練の役割も果たしています。
そんなハローワークの「求職者支援制度」を利用すれば、無料でネイリストの養成学校に通えるのです。
無料とはかなり魅力的な響きですよね。
もし現在仕事をしていない方(無職)でネイリストの技術を習得したいと考えているなら、ハローワークの「求職者支援制度」を利用しない手はありませんね。
この制度を利用出来ると認定された場合は、授業料が無料になる以外にも、職業訓練受講手当として毎月10万円のお金が受け取れます。
資格取得までの生活費の一部を支給すると言う発想なのです。
「なんて魅力的なのだろう」と思う方も少なくないと思います。
ただし、この制度はハローワーク(国)が絡んでいます。
そんなに簡単にはいかないのが実状です。
◎欠席不可!ネイルスクールのような自由度はない
ハローワークの主催するネイルスクールと言っても、ハローワークが直接運営しているネイルスクールではありません。
一般のネイルスクールの中から「職業訓練可能」な学校がいくつかピックアップされているので、最も通いやすい学校をまずは選びます。
職業訓練校は日本全国に多数ありますが、ネイルスクールとなるとその数は限られてきます。
もし通学を希望しても遠すぎて通えない・通いにくいケースがあるかもしれません。
また、一年を通して生徒を募集しているわけではなく、ある決まった期間しか募集していないため、タイミングが悪いと入学がかなり遅れる事も。
指定した授業日には基本的に欠席は許されず、さらに職業相談日にもハローワークに必ず顔を出さなければなりません。
勝手に休むと給付金が取り消しになるケースもあります。
そのため「絶対に授業は休まない!」という強い意志の持ち主でないと、結果的に授業料を支払わなければならなくなります。
またハローワークの職業訓練校の場合、ネイルサロンでの就業を第一目的としていますので、ジェルネイル技能検定試験・初級やネイリスト技能検定試験・3級など、本当に初歩の検定しか取れませんし、短期間(約3か月)の受講で取得出来る資格しか保証されていません。
それ以上の技術が必要な場合は別途(自腹)でスクールに通う必要があります。
まずは最低限の資格を取りネイルサロンへ就職、ある程度お金が貯まったら別途ネイルスクールに通うなどして、スキルアップする方法が一番です。
◎条件あり!この制度を必ず利用できるとは限らない
ハローワークの求職者支援制度が利用出来る方はかなり限られてきます。
本人の収入額や世帯全員の収入、世帯全体の金融資産などの制限があります。
例えば…
・本人の収入が月収8万円以下である
・世帯全体の月収が25万円以下である
・世帯全体の全金融資産が300万円以下である
これら条件の他にも、世帯の中に求職者支援制度を利用している家族がいない事、全ての訓練実施日に参加する事などの条件もあります。
世帯全体の月収が25万円以下となっているため、たとえ本人が無収入でも同居する配偶者や親御さんに収入がある場合は条件を満たす事は出来ません。
一人暮らしで求職中の方であれば要件を満たしやすくなりますが、事前審査がありますので必ず制度が利用出来るとは限りません。
申請する前によく確認してくださいね。